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北米で公開されたCGアニメーション劇場用映画: 全作品リスト(1995-2017)より [メジャースタジオと独立系]

2018/5/8

前回ご紹介したデータから、製作・配給体制別のシェアを算出してみました。

一般的にメジャースタジオと呼ばれるのは、ウォルト・ディズニー・スタジオ、タイム・ワーナー(ワーナー・ブラザーズ)、コムキャスト(ユニバーサル・スタジオ)、21世紀フォックス(20世紀フォックス)、ソニー(コロンビア・ピクチャーズ)、ヴァイアコム(パラマウント・ピクチャーズ) の6グループ。独立系(インディペンデント)の映画会社との機能上の違いは、北米以外の主要海外市場において自社の映画を自社の子会社により配給できることです。上記メジャースタジオ以外の映画会社は、ライオンズゲートなどの大手を含めて全て独立系ということになります。

今回の対象はCGアニメーション映画のみですので、ディズニー(含むピクサー)、ワーナー、ユニバーサル(含むイルミネーション)、フォックス、ワーナー、ソニーおよびドリームワークス・アニメーションをメジャースタジオとして扱います。ドリームワークス・アニメーションは2016年からユニバーサル・グループの傘下でその前は、パラマウントやフォックスで作品が配給されていました。作品が一貫してメジャースタジオにより配給されてきたことと、この資料では直近10年のデータを使用したため、切り離して扱いました。

市場概況 / 直近10年間
スライド1

興行収入ベースのシェア
スライド2

公開本数ベースのシェア
スライド3

興行収入ベースでみるとメジャースタジオのシェアが大変高い数字となっています。
理由として考えられるのは、
1. CGアニメーション映画は、実写映画と違ってキャスト、ロケーション、大規模なセットなどで差別化ができない。
  そのため、劇場でみるべき大作かどうかを観客が判断するのに”ピクサー”などのブランドが実写映画以上に重要になる。
2. スタジオのブランド以上に重要なのがフランチャイズとなるため、
  企業体力に勝るメジャースタジオが先行して公開・成功させたタイトルの続編が製作され続けることで、
  シェアが固定化された。
などがあります。

とはいえ、CGアニメーション映画の市場は着実に拡大している状況ですので、当社を含めた独立系制作会社にとってもチャンスが拡大している状況です。

※註:
1 本情報はBox Office Mojo / Variety / IMDBPro などのサイトで公開された情報をもとに
  当社が修正を加え、邦題などを追加したものです。
2 上記のデーターベースに情報が反映されていない、映画祭での上映・短期イベント上映についてはカバーしていません。
3 2017年末に公開され現在公開中の作品の興行収入は確定していません。2018年3月31日現在のデータを使用しています。
4 為替レートは年度にかかわらず便宜的に1ドル=110円としました。(参考:上記23年間の平均は113.61円)

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